パソコンケースの選び方

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BTOパソコンケースの選び方

冷却性と静音性は相反する要素

BTOパソコンでのケース選択のポイントは、冷却性や静音性といった機能面と、精度や厚みといった品質です。

 

まずは冷却性ですが、冷却重視であれば少なくてもパッシブダクトを搭載したケースを選択しましょう。近くにパッシブダクト搭載のパソコンがあればダクトへ手をかざして欲しいのですが、手をかざすと空気がパソコンの中へ吸い込まれているのがわかると思います。

 

パッシブダクトで新鮮な外気を取り込み、リアファンで内部の熱を排出するため、冷却性に優れています。しかし、ダクトがあると内部の騒音は外部へ漏れ、静音性に劣ります。

 

逆に静音性を高めるためには、極力ダクトを減らし、密閉度を高める必要があります。そのため、静音性重視の場合はパッシブダクト非搭載のケースを選択するようになりますが、ダクトが減ると今度は熱がこもりやすく、冷却性に劣るようになります。

 

フロントとリアにファンがあればある程度補えますが、それでも発熱の高いCPUやビデオカードを選択される場合は注意が必要です。


工作精度と厚み

次に工作精度と厚みです。安いケースは精度が悪く、組み立てても若干の隙間があったりします。サイドパネルも薄くてペラペラです。冷却重視の場合は精度の悪さからくる隙間も、サイドパネルの薄さも利点になりますが、静音重視の場合は極力良いものを選びましょう。

 

今までの経験だと、ケースと電源が別の商品で、大体1万円前後を境に品質は良くなっていきます。

 

簡単に品質の目安を計るには、ケースの大きさと重さに注目です。大きさと比較してあまりに軽いものはそれだけ鋼材が使われておらず、剛性に欠けてしまいます。この手のケースは極力安価に済ませようとしているので、工作精度や搭載されている電源も品質が悪い場合が多いです。

 

例えば・・、電源非搭載ケースの中でも安価な部類のECA3252は約5.32Kgとなっています。それに対し、当店では取り扱っておりませんが安価な某電源搭載ケースは約5.8kgとなっています。

 

電源は1~2kgぐらいするので、ECA3252と比べてケースがいかに軽いかわかります。この重さだと搭載されている電源も軽そうです(良い電源は大型のヒートシンクや部品が多く使われていて、それなりに重いです)。

 

当店が安価な電源搭載ケースを取り扱っていない理由です。

 

傷について

残念ながら小さな傷のないケースはおそらくないと思います。高品質で知られるCOOLER MASTERやANTECのケースでも小さな傷はございます。

 

これはもうしょうがないですね。外装の目立つ傷であれば代理店やメーカーへ返品交換をお願いしておりますが、あまり目立たない小さな傷の場合はそのまま使用しております。

 

小さな傷まで返品交換の対象にしてしまうと、ほぼすべてのケースが該当するようになってしまうためです。組み立て製品ということもあると思いますが、この辺は他の家電製品よりも劣っている部分だと思います。

 

誠に申し訳ありませんが、小さな傷に関してはご了承ください。

 

オススメのBTOケースは・・・

 

冷却性ならCM690Ⅲ

質感、完成度ともに良いケースですが、前作CM690Ⅱ Plus rev2と比べると完成度では少し劣るようにも思います。CM690Ⅱからは奥行きが2~3cm短くなり、逆に横幅は2~3cm広がりました。CM690Ⅱがスリムな印象だったのに対し、CM690Ⅲはファットな印象です。

 

奥行きが短くなったことで内部が少し狭い印象を感じます。横幅が広がることで得られるBTOカスタマイズのメリットは大型のCPUクーラーを搭載できるようになるぐらいですが、CM690Ⅱでも現在主流の大型CPUクーラーを搭載することができていたのでこの点はあまりメリットに感じられません。

 

逆に奥行きが狭くなるとマザーボードの設置や配線など内部メンテナンスの容易さが失われるので、ケースサイズの変更は悪い方へ傾いています。標準で搭載されるファンはフロントファンが20cmファンへとサイズアップした点は良いのですが、トップファンが無くなったりフロントファンが光らなくなったりと悪くなった点もあり微妙な感じです。

 

ベイレイアウトはSSDとHDDでサイズを可変できるようなギミックが追加されたのですが、それによって得られた奥行きの短さは2~3cmとけっして大きく短縮されたわけでもなく、スペースの余裕も失われとギミックの必要性が薄いように思います。

 

改悪されたところばかり目立ちますが、フロント/トップ/ボトムにダストフィルターが追加されたのは大きなメリットですね。完成度自体はCM690Ⅱよりも劣ると思いますが、それでも他のケースと比べるとまだまだ良いケースです。
NineHundred TWOと共に多くのフォロアーを生み出したPCケースです。

 

静音性ならSOLOⅡ

妥協です。静音をウリにするPCケースはそこそこあるのですが、品質といった点ではSOLOⅡが良いと思います。本当はモデルチェンジ前のSOLOの方がオススメだったのですが、残念ながら生産が終了してしまいました。

 

SOLOからの主な変更点です。

 

1.天板にダクトが空き電源に外気が直接取り込めるようになった
2.長いビデオカードが搭載できるようになった

 

天板へのダクトは電源にとっては良いことだとは思うのですが、静音性的には悪化だと思います。また、長いビデオカードを搭載できるようになった弊害で5.25インチや3.5インチベイの数が減っており、カードリーダー用のオープンベイも無くなっています。

 

物理的に長いビデオカードを搭載できるようにはなっているのですが、窒息気味なのは変わらないので発熱が高い傾向にあるハイエンドのビデオカードの搭載はオススメできません。この変更点もデメリットの方が大きいと思います。

 

それでも、厚みのあるサイドパネルによる剛性の高さやピアノ調の塗装といった点でSOLO亡き現在ではオススメの1台です。

 

静音と冷却のバランスを取るならSilencio 652S

Silencio 652Sはトップとサイドパネルに開閉式のダクトがあり、暑い夏場は開放して冷却性を高め、寒い冬は閉じて静音性を高めるといった使いわけのできるBTOケースです。Obsidian 550D亡き現在、サイドパネルまで開閉できるPCケースはSilencio 652Sだけではないかと思います。

 

トップパネルだけならAntecのP100やP280も開閉に対応しているのですが、サイドパネルは密閉なのでサイドパネルのダクトの有無が大きく影響する発熱の高いビデオカードを搭載するのには不向きです。ビデオカードを搭載しないならSilencio 452など静音系のPCケースでも問題ないのですが、静音と冷却を両立させたいのであればSilencio 652Sがオススメです。

 

実は一番オススメなDS Cube Window

カラフルなデザインばかり目に付くDS Cube Windowですが、この価格帯ではSOLOⅡと共に質感が抜けて高いBTOケースです。ファンもフロントに20cmの大型ファンを備え、追加でトップにもファンを装着可能。Obsidian 550Dのようにトップは開閉可能なタイプです。内部も広く良いケースではあるのですが、マザーボードが従来の縦置きではなく横置きのためケースが横に大きく、置く場所を選びます。

 

BTOパソコンは机の下など足元に置くことが多いので縦に長い分にはそれほど困らないのですが、横に大きいと置く場所に困ることがあります。

 

また、対応のマザーボードがM-ATXと通常の規格よりも小さい規格なことも微妙な点です。小さい規格を使っている割にはケースが大きいんですよね。一番の特徴は遮音フロントパネルで、手に吸いつくようなラバー系のマットな質感になっています。スチール系の多いPCケースの中では多彩なカラーと共に異彩を放っています。

 

その他

冷却性でオススメなのはNineHundred TWO V3CM Storm Trooper / Stryker

NineHundred TWO V3はフロントに12cmファンを2つ搭載し、高い冷却性能を誇ります。フロント/リア/トップに標準で搭載されたファンはすべて3段階の速度コントロールが可能で、ここまで風量の強いケースは少ないです。

 

フロントやトップに大型のファンを搭載するタイプは大抵回転速度が低く設定されており、思うほどには風量がないことが多いです。その分騒音が少ないといった利点もありますが、速度調整で風量と騒音のバランスを選択できるNineHundred TWO V3がオススメです。

 

ただ、NineHundred TWO V3は奥行きがそれほど長くなく、長い(ハイエンド)ビデオカードを搭載するには内部空間が少し狭く感じます。また、大型のCPUクーラーを搭載するとサイドファンが干渉することが多いのがネックです。USB3.0対応など発売から何度かマイナーチェンジはされているのですが、基本設計自体は変わらずもう古くなってきています。

 

しかし、ここまで風量のあるBTOケースは他にないので替えのないオンリーワンなBTOケースになっています。多くのフォロアーを生んだ古典的なBTOケースです。この頃のAntecはP183など尖った特徴を持つBTOケースを発売する尖端なメーカーだったのですが今はちょっと勢いが落ちてきた印象ですね・・・。またAntecらしい尖ったBTOケースを発表して欲しいものです。

 

CM Storm TrooperはCOOLER MASTERのゲーミングブランドであるCM Stormの製品で、NineHundred TWO V3と同じく4つのファンを標準で搭載し、さらにファンコントロールも可能です。奥行きも長いためハイエンドのビデオカードも余裕を持って入れることが可能です。

 

サイドファンの取り付けも問題無く、ゲーミングケースとしてはハイレベルな完成度を誇ります。StrykerはTrooperの色違いでピアノ調ホワイトとなっています。

 

静音性ならSME-J01

シンプルなデザインのPCケースです。剛性ではSOLOⅡに軍配が挙がりますが、全体的に内部が広く、パネル/カバー素材にアルミを使用していることが特徴です。素材の良さのSME-J01、塗装の良さのSOLOⅡといった感じです。

 

静音ならSilencio 452もオススメですね。サイドパネルにスポンジ系のシートが張られており、静音効果は高いです。ただ外装の質感という点ではSME-J01やSOLOⅡには劣ります。

 

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